小学生のとき飲んだ青汁と栄養価
結論から申しますと、青汁はまずいです。正確に言うとまずかったです。独特の苦味というか、雑草を擦りつぶして飲んだようなあの青臭い感覚が、忘れられません。私が、小学校のとき、休み時間に青汁を飲む時間がありました。それも強制的です。もはや飲まされるといっていいでしょう。給食室の前で青汁が出されるのですが、それを飲むのです。
青汁はコップに注がれていますが、なるべく入っている量が少ないのを選びました。コップをとり、顔を近づけると、青汁のあの特有の臭さが伝わってきます。そしてとうとう青汁を飲まなければならないのですが、ちびちび飲むと最後まで飲みきれないので、一気飲みしていました。なんとか飲み終えることができ、「あー、やっと飲めた」と思うのですが、まだつらい臭み、青臭く苦い味が口の中に残っています。
周りでは、嘔吐している子も結構いました。唯一の救いが、飲んだ後に、飴が一粒支給されたことです。それで青臭い味がほんの少しとれるのですが、焼け石に水でした。小学生だから、青汁の栄養価のことなど知らず、「なんでこんな酷な仕打ちをされなければならないのだろう」と思っていました。
以上が、小学生のときに、青汁を飲んだ(飲まされた)思い出です。随分前ですが、俳優の八名信夫さんが、青汁のCMに出ていたのですが、そのときのセリフが、「まずいー、もう一杯」と言っていたのを覚えています。世間一般的に、それだけ青汁がまずいということだったのではないでしょうか。
ところが、青汁は悪いものではありません。小学生に無理に飲ませるのですから、当然栄養価も高かったのです。青汁によって野菜不足が補えるのです。成人1日の野菜摂取量の目標は350g(厚生労働省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本第一次)」)とされていますが、実際の野菜摂取量の平均は292g。よって58gもの野菜の摂取量が不足しているのです。
それを補ってくれるのが青汁です。青汁には、βカロチン、食物繊維、ビタミン類、ミネラルなど、豊富な栄養価があります。つまり、私が小学生のときに飲んでいた青汁は、野菜不足を補う健康のためだったのです。それを知り、良心的な小学校だったのだなあとわかりました。今では、感謝しています。